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そうしてとうとう、ほとけさまどうしのすもうの日がきました。
ふろたきどんが木切れのほとけさまを持っていくと、ざしきにきぬのひもを輪にして、土ひょうが作られていました。
お客さんも、そのまわりにたくさんすわっています。
そうしてとうとう、ほとけさまどうしのすもうの日がきました。
ふろたきどんが木切れのほとけさまを持っていくと、ざしきにきぬのひもを輪にして、土ひょうが作られていました。
お客さんも、そのまわりにたくさんすわっています。
この長者さまは、とてもよくばりな人で、はたらき者のふろたきどんを、ひどくやすいお金ではたらかせていました。
そればかりか、そのお金もはらいたくない、なんとかただではたらかせる方法はないか、と考えていました。
そしていいことをおもいつきました。
むかし、たいそうお金持ちの長者さまがいました。
この長者さまは、りっぱな金のほとけさまを持っていて、それがじまんでなりません。
お客さんにみせるために、いつもぴっかぴかにみがいています。