日本昔話人気トップ3!


雪女 あらすじ②

目安時間: 4分




46 雪女 画像②

(夕べの、あの女の人は、本当に雪女だったのだろうか。

それとも、ゆめをみたのだろうか・・・)

 

美濃吉にはわかりませんでした。

しかし、美濃吉は、あの夜のふしぎな女のことは、だれにも話しませんでした。

それから一年たって、また冬がやってみました。




 

美濃吉の家の戸をトントンとたたくものがあります。

開けてみると、ひとりの女が立っていて、

 

「雪でこまっています。

どうかひとばんとめていただけませんか。」

 

気持ちのやさしい美濃吉は、女の人をとめてあげ、食事を出してあげました。

聞いてみると、女はお雪という名で、身よりもなく、行くところもなくこまっているというのです。

 

話をしているうちに、ふたりはおたがいにすきになり、ふうふになりました。

 

何年かたつうちに、美濃吉とお雪のあいだには、かわいい子どもも生まれました。

北の国に、また寒い冬がやってきました。

 

 

雪がはげしくふるばん、美濃吉は、そばではり仕事をしているお雪の横顔を見ながら、ふっとむかしのことを思いだしていました。

 

「のう、お雪。

わしは、まえにおまえによくにた、美しいおなごを見たことがある。

そうじゃ、見れば見るほど、おまえにそっくりじゃ。」

 

お雪が、はり仕事の手を止めて、たずねました。

 

 

「どこで、その人に会ったんですか。」

 

「うん、わしがまだ二十歳(はたち)になるまえのことだった。

山でふぶきにあってな。きこり小屋でひとばんすごしたんじゃが、おそろしかったぞ、

雪女に会ったんじゃ・・・。」

 

 

そこまで話した時でした。

 

「雪女は、あなたにそのことを話してはいけないといったはずです。

どうして話してしまったの・・・。」

 

お雪が、悲しそうにいいました。

 

「どうして、知っているんだ、お雪。」

 

お雪は、すーっと立ち上がりました。

お雪の着物も、はだも、つめたくまっ白にかわっていました。

 

「おまえは、おまえは・・・。」

 

「そうです、わたしが、あの時の雪女です。

どうして、話してしまったの。もう、わたしは、あなたといっしょにくらすことはできません。」

 

「行かないでくれ、ゆるしてくれ、お雪!」

 

「あなたのことは、いつまでもわすれません。

子どものことを、たのみます。では、どうかお元気で・・・。」

 

 

その時、戸がバタンと開いて、外からつめたい雪がふきこんできました。

そして、お雪のすがたは、かき消すように見えなくなりました。

 

「お雪、お雪ーっ!」

 

美濃吉は外に出て、雪の中をさがし回りましたが、もうお雪のすがたは、どこにも見あたりません。

 

ただ、雪だけが、やみの中に白く舞いおどるばかりでした。

 

 

 

 



関連・類似しているお話


おすすめ話
カテゴリー
タグ
えびのこしはなぜ曲がったか あらすじ おにのでてくるおはなし おむすびころりん あらすじ じごくのあばれもの あらすじ ねこのぼんおどり あらすじ ゆうれいが出てくる昔ばなし わらしべ長者 あらすじ 三枚のおふだ あらすじ 仁王とどっこい あらすじ 仏さまのでてくるおはなし 力太郎 あらすじ 化け物が出てくる昔ばなし 子ども 読み聞かせ 素材 小学生 声に出して読む物語 素材集 小学生 読む 聞かせる昔ばなし 山んばのでてくるおはなし 日本の昔ばなし 紹介サイト 日本昔話 あらすじ 日本昔話 えびのこしはなぜ曲がったか 日本昔話 怖いお話 日本昔話 じごくのあばれもの 日本昔話 ねこのぼんおどり 日本昔話 三枚のおふだ 日本昔話 仁王とどっこい 日本昔話 名作 日本昔話 子ども 読み聞かせ 日本昔話 楽しいお話 日本昔話 牛方と山んば 日本昔話 牛若丸 日本昔話 絵すがたにょうぼう 日本昔話 花さかじいさん 日本昔話 読み聞かせ 日本昔話 読み聞かせ 素材 日本昔話 あらすじ 日本昔話 おむすびころりん 日本昔話 不思議なお話 日本昔話 力太郎 日本昔話 楽しいお話 桃太郎 読む 聞かせる昔ばなし 牛方と山んば あらすじ 牛若丸 あらすじ 絵すがたにょうぼう あらすじ 耳なし芳一 読む 聞かせる昔ばなし 花さかじいさん あらすじ 読み聞かせ 素材

ページの先頭へ