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耳なし芳一 あらすじ ③

目安時間: 4分




60 耳なし芳一 画像

芳一は、暗いはか場のまん中にすわって、琵琶をひいていました。

そして、そのまわりを、いくつものおに火がとびかっているのでした。

 

(芳一は、ぼうれいにとりつかれたんだ。)

 

と、寺男は思いました。

くやしなみだとともに、海にしずんでいった、平家一族のぼうれいに。




 

寺男は寺に帰って、おしょうさんにこのことを話しました。

話を聞いたおしょうさんは、芳一をよんで、

 

 

「芳一、おまえのすぐれた芸が、ぼうれいをよんだのじゃろう。が、ぼうれいにしたがうものは、命をとられるのだ。

 

今夜、わしは出かけなければならん。そこで、おまえの体にまじないの経文を書いておく。

そうしておけば、ぼうれいはとりつくことができない。

 

ぼうれいがおまえをよんでも、決して返事をしてはならぬ。

声を出せば、まじないはやぶれて、きかなくなる。

 

よいか、じっとざぜんを組んで、どんなことがあっても、声を出してはならん。」

 

「はい。」

 

 

芳一は、体じゅうに経文を書いてもらい、夜ひとりですわっていました。

するといつものように、使いのさむらいがやってきて、

 

「芳一、芳一!」

 

と、よびました。

しかし、芳一の体には経文が書いてあるので、ぼうれいには見えないのです。

 

「芳一、どこにおるんじゃ!」

 

ぼうれいは芳一をさがし回りました。

そして、ぼうれいは、芳一の耳だけを見つけたのです。

おしょうさんは、耳にだけ経文を書くのをわすれていたのでした。

 

「おのれ、芳一め。わしがおまえをよびにきたしょうこに、この耳をもらうぞ。」

 

そして芳一の両耳をつかむと、その耳をもぎとって帰っていきました。

そのあいだ、芳一は、いたさやおそろしさをこらえて、ざぜんを組んだままじっとして、声をあげませんでした。

 

 

やがて、お寺に帰ってきたおしょうさんは、急いで芳一のところへくると、

 

「芳一、どうした、ぶじか?」

 

芳一は、まだじっとざぜんを組んでいました。

しかし、その耳は両方ともなく、もぎとられたあとから血が流れていました。

 

「芳一、すまなんだ、耳に経文を書くのをわすれておった・・・。」

 

しかし、その後、二度とぼうれいはあらわれることがありませんでした。

 

 

やがて芳一のきずもなおり、この話はやがて人から人へとつたわって、芳一の琵琶はますますひょうばんになりました。

そしてゆうめいな琵琶法師となったそうです。

 

 

 

 



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